Print China 2019

日時:2019年04月09日(火)~13日(土)





主催: 中国印刷及び設備器材工業協会 他
後援: 中央政府新聞出版総署・工業&情報化省、広東省政府、中国国際貿易促進委員会 他
会場: 広東現代国際展覧センター(東莞市/広東省/中国)
規模: 展示面積…約140,000㎡

2019年4月9日(火)~4月13日(土)までの5日間、中国・東莞にてPrint China 2019(第4回 中国国際印刷技術展示会)が開催され、主催者発表では5日間で約200,000人が来場しました。
KOMORIは「Innovate to Create」をテーマに掲げ、KP-コネクトプロ(KOMORIソリューションクラウド)を核にオフセット印刷機だけでなく、デジタル印刷機、印刷資材・機材、これらすべての製品を通して、印刷会社様のお役にたてる様々なソリューションを、デモを通じてご紹介しました。『どうやってつくるか?』から『何をつくるか?』人を製造そのものから付加価値の創造(Create)する領域へシフトさせていく事業革新(Innovate)を印刷会社様とともに進めたいと考えています。


【出展内容】
KP-コネクトプロ【KOMORIソリューションクラウド】
リスロンG40: H-UV / H-UV L (LED) 搭載菊全判7色オフセット枚葉印刷機 インラインコーター付(GL-740+コーター)
リスロンG37: H-UV L (LED) 搭載A全判4色オフセット枚葉印刷機(GL-437)
インプレミアIS29:29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム

■実演
KOMORIは、これからの製造業に欠かすことのできないデジタル化(Digitalization)、自動化(Automation)、そして印刷産業が培ってきた印刷技術、つまり知恵(Intelligence)を加えた3つの技術革新により、新しい創造物を生み出したいと考えています。すべての生産機がつながり、一元管理されているスマートファクトリーをテーマに、これらの商品開発のコンセプトを表現しました。

■実演1
【実演機】
・リスロンG40 H-UV L (LED) 搭載菊全判7色オフセット枚葉印刷機インラインコーター付(GL-740+C)
【制作物】
ジョブ1:ワインパッケージ(コートボール 4色+特色+グロスニス)
ジョブ2:ワインパッケージ(コートボール 4色+特色+擬似エンボス)
ジョブ3:ワインパッケージ(蒸着紙 白+4色+特色+擬似エンボス)



これまで、リスロンGシリーズのパッケージソリューションは、中国のみならず世界中のパッケージ印刷会社様に数多く導入されており、実演の冒頭では先刷りコーティング、多色、DUユニット、ダブルコーターなどお客様のパッケージジョブに合わせた様々な機械構成をご紹介しました。また、リスロンG44が納入された広東省のHungHing社様での9色ダブルコーターダブルデリバリー搬入の様子をビデオでご覧いただきました。
次に、KP-コネクト プロの作業指示により、1ジョブ目は紙厚0.45mmのコートボールにプロセス4色+特色1色+グロスニスを使用し最高印刷速度で印刷し、2ジョブ目ではOPニス(ハジキニス)+グロスニスを使用し付加価値の高い擬似エンボスを表現しました。3ジョブ目では用紙をアルミ蒸着紙に変え1色目に白を印刷しOPニス(ハジキニス) +グロスニスでインラインによる高付加価値印刷がパッケージの仕事の幅を広げる可能性を示しました。また特殊紙においてもH-UV L(LED)による高い乾燥能力をご確認いただきました。

《製品情報》
リスロンG40
https://www.komori.com/ja/jp/product/press/offset/lith-g/
リスロンGX40
https://www.komori.com/ja/jp/product/press/offset/lith-gx/gx40/

■実演2
【実演機】
・リスロンG37 H-UV搭載A全判4色オフセット枚葉印刷機(GL-437)
【制作物】
ジョブ1:ポストカード(カード紙)
ジョブ2:A4チラシ (マットコート紙)
ジョブ3:A3ポスター(特殊紙:ユポ)



リスロンG37 は、コンパクトでありながら菊全まで対応できるA全判機として、幅広い印刷ニーズに威力を発揮する機械です。
通常の40インチ機より小さい刷版を使用することが可能なため、ある会社では1年間に刷版代を2000万円削減したという実績もあります。また、A4×16Pでカラーバーが入る紙サイズであり、他社機に大きな優位性を持ちます。 さらに機械サイズがコンパクトなため、菊全の4色機と同じ面積にリスロンG37なら5色機が入ります。実演ではKPコネクトプロと自動連携してジョブのプリセットデータを受け取り、1ジョブ目ではカード紙に6面付けしたポストカードを印刷しました。H-UV乾燥システム、自動刷版交換装置フル-APCを搭載した展示機は、最高印刷速度15,000sphでの本生産を終えた後、ブラン洗浄、自動刷版交換、インキ設定を行いました。2ジョブ目はマット紙にA3のチラシ4面付け印刷を行いました。さらにジョブの切り替えを行い3ジョブ目は特殊紙のユポ紙を使いA3ポスターをご覧いただきました。
その後、KOMORIの持つ様々なコマーシャル印刷向けソリューションもビデオでご紹介しました。

《製品情報》
リスロンG37
https://www.komori.com/ja/jp/product/press/offset/lith-g/g37/

■実演3
【実演機】
インプレミアIS29 29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム
【制作物】
ジョブ1:洋服のタグ(ユポ紙 4C/4C)
ジョブ2:グリーティングカード(エンボス系用紙4C/4C)
ジョブ3:フォトブック(マットコート紙 4C/4C A4×4面付け)



デジタル印刷機インプレミア IS29は、幅広い紙厚とサイズ、片面・両面印刷に対応し、専用紙やプリコート不要で様々な用紙に高品質な印刷が可能です。オフセット印刷機と同じ爪-爪方式の紙搬送装置による高い見当精度と、UVによる速乾と両面ワンパス印刷ですぐに後加工へ回すことができ、多品種・小ロット・短納期を実現します。
実演ではKP-コネクトプロからジョブデータを受け取り、1ジョブ目では4色でパントーンの80%をカバーする特色をデザインした、4種類のタグをP/Pユポ紙を使い出力しました。右上と左下等の面内の色ムラが他の印刷方式では課題になるケースもありますが色の安定性が高いIS29では面内だけでなく、例えば1000枚の仕事でも色ムラがほとんどありません。1ヶ月後にリピートジョブが来たとしても調整の必要なく同じ再現性で出力できます。2ジョブ目では一枚ごとに異なる番号を入れたグリーティングカードをバリアブル出力し、エンボス系の用紙でも白抜けなどが発生しない品質の高さをご覧いただきました。さらに、和紙の出力サンプルもご覧いただき、オフセット機同様に特殊紙へ対応力に高さを確認いただきました。3ジョブ目ではマットコート紙を使ったフォトブックを片面3000sphで出力、KOMORIのカラーマッチングシステム K-カラーシミュレーター2を使うことでオフセット印刷とデジタル出力との高い精度でのカラーマッティングが容易に行えることをご確認いただきました。
また、KOMORIのオフセット機を既に25台お持ちのアルトロン社様が導入した2台のIS29による新たなビジネスモデルについてビデオで紹介しました。

《製品情報》
インプレミアIS29
https://www.komori-karesupport.com/digital/is29/

【KP-コネクトコーナー】



KP-コネクトベーシックは、安全なクラウド環境で“印刷会社”と“KOMORI”が印刷機の詳細な稼働情報を共有し、「印刷機稼働の見える化」を実現することで、生産性の向上に寄与するサービスです。KP-コネクトプロ は、MIS連携機能やスケジューラによって、工程管理をデジタル化・合理化します。また、プリプレスやポストプレスとのワークフローオートメーションによって、印刷工程の全体最適化を実現します。ブースでは、KP-コネクトを採用する前と後で印刷工場の課題がどのように解決されるかを、映像を使用してプレゼンテーションしたほか、コーナーにてKP-コネクトのデモ画面を紹介し、大変多くのお客様にデモ体験をしていただきました。

《製品情報》
KP-コネクト
https://www.komori-karesupport.com/kp-connect/

【KOMORI-Kareコーナー】


KOMORIでは、K-サプライのブランド名で、KOMORI製印刷機に最適化された専用消耗品や資材・機材をラインアップしています。K-サプライは単なる消耗品ではなく、高い印刷品質とパフォーマンスを実現するためにKGC(コモリグラフィックテクノロジーセンター)のノウハウを結集して開発された資材です。すべての出展機には、K-サプライを使用しており、なかでもK-サプライインキ・湿し水・ブランケットなどの商品は、H-UV印刷に最適な印刷品質・汎用性・経済性をハイレベルに備えたKOMORI標準資材です。

《製品情報》
https://www.komori-karesupport.com/service/

【プリントギャラリー】

プリントギャラリーでは、パッケージや3Dレンチキュラーなどの特殊技法を使用した高付加価値印刷など、世界各地のサンプルを展示し、印刷手法や活用事例をご紹介しました。ギャラリー内には紙幣印刷のコーナーを設け、日本国内をはじめ海外でも広く使用されているKOMORIの紙幣・証券印刷機の偽造防止技術の説明や、紙幣印刷物などのパネル展示を行いました。

KOMORIは印刷機をはじめK-サプライインキなどの消耗品やサービス商品、KOMORIソリューションクラウドKP-コネクト、後加工のアプリシアシリーズなど、常にお客様の立場から次世代を見据えた商品を提供しています。今後もコスト削減、稼働率向上、高付加価値化など、お客様の課題を解決するためのトータルな印刷システムを提案してまいります。