日本とドイツの文化をつなぐ仕事

Ulrich Sause(コモリ・ヨーロッパ チーフ・コマーシャル・オフィサー)

25 September 2025

コモリ・ヨーロッパのチーフ・コマーシャル・オフィサーUlrich Sause、drupa会場にてKOMORI会長の小森善治と共に(drupaは、最新の技術やトレンドが一堂に会す、印刷およびグラフィック業界における世界最大の展示会)

Komori International(Europe) B.V.(コモリ・ヨーロッパ)のチーフ・コマーシャル・オフィサー(Chief Commercial Officer)を務めるUlrich Sauseに、現在の仕事や将来の展望、そしてお客様にプリントテクノロジーを届けるということについて聞きました。

コモリ・ヨーロッパは、オランダを拠点に、ヨーロッパ地域でKOMORIグループ製品の販売とサポートを担う現地法人です。オフセット印刷機とデジタル印刷機の両方に対応したソリューションを提供しており、幅広い印刷機のラインアップから、ニーズに応じた最適な機種を選定・提案しています。日本の工場との緊密な連携に加え、ヨーロッパ市場に関する豊富な知識と経験を活かし、グローバルな技術力と地域に根ざした市場理解を融合させることで、コモリ・ヨーロッパはお客様に最適なソリューションを提供しています。

異文化との出会いが育んだ視点

私は2020年にKOMORIに入社しました。現在はチーフ・コマーシャル・オフィサーとして営業・マーケティング・製品管理の各チームを統括しています。事業戦略の策定に加え、営業プロセスそのものにも積極的に関与しており、案件の創出から最終的な交渉・導入まで状況に応じて対応しています。並行して、顧客起点のイノベーションや新しいビジネスモデルの開発にも注力しており、特にデジタル印刷やスマートファクトリー技術の分野に力を入れています。KOMORIでの勤務を通じて、ビジネスパーソンとしても個人としても大きく成長することができました。中でも印象深い出来事は、日本を訪れる機会を得たことです。文化について言えば、衛生意識の高さには驚きましたし、先進的な技術は私の考え方やビジネスに対する姿勢に大きな影響を与えるものでした。

信頼を築くチームワークと顧客対応

KOMORIは私に大きな信頼を寄せてくれていると感じていて、私もまたそうした信頼に応えたいという強い責任感を持っています。私は率直な性格で、自分の信念をしっかりと持っていますが、同時にチームの一員として協働する姿勢を大切にしています。信頼を築き、協力し合い、チーム全体の成功が何より重要だと思っています。

お客様に対しても同じ姿勢で臨んでおり、ニーズを丁寧に聞き、課題を理解し、長期的に役立つソリューションを提供することを心がけています。また、社内外の業務プロセスの見直しを通じて、より良く、より効率的な方法を常に模索しています。

最もやりがいを感じるのは、お客様がKOMORIのプリントテクノロジーへの信頼から導入を決定いただく瞬間です。特に、再注文をいただけたときは、私たちのプリントテクノロジーがお客様の生産現場に本当に貢献できた証であり、大きな喜びを感じます。競争の激しい市場だからこそ、信頼されるプリントテクノロジーを通じてお客様の成功を支えることに情熱を感じています。このような瞬間こそが、KOMORIのパーパス「プリントテクノロジーで社会を支え感動をもたらす」を実感する場面です。

挑戦と架け橋としての役割

今後の目標は、KOMORIの収益性と市場での存在感をさらに高めることです。特に競争の激しいヨーロッパ市場においては重要な課題です。ドイツ人として日本企業で働く私の役割は、両国の文化の架け橋として知識を共有し、強固なパートナーシップを築くことで市場での地位を強化することだと考えています。

オフタイム:スポーツと交流で整える心身のバランス

仕事以外では、長年スキーとセーリングに情熱を注いできました。最近は時間が限られているものの、心身のバランスを保つ大切な趣味です。また、食とワインも大好きで、ビジネスパーソンとしても個人としても人とのつながりを深めるきっかけになっています。

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プリントテクノロジーで社会に貢献するという誇り

KOMORIの技術を通じて、お客様の課題を解決し、信頼を築き、感動を届ける。Ulrichの仕事は、まさにKOMORIのパーパスを体現するものです。日本とヨーロッパの文化をつなぐ架け橋として、これからもプリントテクノロジーの可能性を広げていきます。