KOMORI 新春特別内覧会2025

日時:2025年02月20日(木)~21日(金)

KP-Connectを中核に、AMRで各工程をつなぐスマートファクトリーを提案

2025年220日~21日の2日間、KOMORIつくばプラント・KGC(小森グラフィックテクノロジーセンター)にて、「KOMORI 新春特別内覧会2025」を開催し、241名にご来場いただきました。
印刷業界では、人手不足や高齢化が深刻な課題となっており、国の調査結果からもその実態が明らかになっています。今回の内覧会では、これらの課題解決に貢献するソリューションとして、中央管制を担う KP-Connect Pro を中核に、圧倒的な高品質と高生産性を実現するKOMORIの最新機種と AMR(自動搬送ロボット) を連携させた KOMORIのスマートファクトリー をご提案しました。

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■実演1(コマーシャルソリューション)
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実演機]
・菊全判両面オフセット枚葉印刷機 LITHRONE GX40RP advance EX Edition
KP-Connect Pro
AMR(自動搬送ロボット)
・プログラム油圧クランプ大型断裁システム Apressia CTX132
B1サイズ コンビネーション紙折機 MBO K80
・協働ロボット MBO CoBo-Stack

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表面4色、裏面4色構成のLITHRONE GX40RP advance EX Editionを使用し、旅行のパンフレット、小冊子、2種類のチラシを多面付けで印刷するジョブと、カタログ本文を印刷するジョブの2つのジョブを実演しました。用紙は880mm × 625mmの横目・紙厚0.05mmの極薄紙を毎時13,000枚で印刷しました。advanceシリーズによる給排紙性能の向上により、極薄紙でも安定した給紙と、デリバリー内で綺麗に排紙され用紙が揃う様子をご覧いただきました。

また、2ジョブ目への切り替えでは、版交換とブランケット洗浄を同時に行うことで切り替え時間を最小限に抑えました。2ジョブ目は色合わせがわずか5分で完了し、本刷りでは毎時18,000枚の安定した給排紙と連続印刷による色調の安定性をご確認いただきました。本刷り完了後、KP-Connect Proより指令を受けた自動搬送ロボットAMRが、用紙をポストプレスまで自動搬送しました。後工程では、MBO社の折り機 MBO K80 による毎時 12,000 枚の高速折り加工を披露しました。折り機の安定した高速性能に加え、安全柵が不要な協働ロボット MBO CoBo-Stack によるパレタイジングを活用し、無人で折り積み作業を実施。折り作業と並行して、オペレーターは断裁機 Apressia CTX132 にて、断裁も行い、ワンマンオペレーションを可能にした後工程をご覧いただきました。

■実演2(パッケージソリューション)
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実演機]
・菊全判オフセット枚葉印刷機 LITHRONE GX40 advance EX Edition
KP-Connect Pro

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LITHRONE GX40 advance EX Edition では、パッケージ絵柄を 2 ジョブ行いました。版交換・ブラン洗浄・インキ洗浄・コーター交換・インキ設定などを自動で行うスーパーショートメイクレディにより、パッケージ印刷において時間のかかる切り替え作業を約 12 分で完了する様子を披露しました。試刷りから色替え、本番印刷までの一連のプロセスをワンマンオペレーションで実施しました。

1 ジョブ目のグレーは特色ではなく、CMY 3 色の掛け合わせで表現。面内ムラは ⊿E 3 以内に収まっていることを確認いただきました。特色の色替え作業は、インキツボフィルムによって簡単かつ素早く完了。さらに、インキローラー洗浄では、濃い緑色から薄いピンク色への切り替えが、重洗浄機能によって 1 度の洗浄で完全に行えることを披露しました。

また、2 ジョブ目では分光式色調管理装置 PDC-SX を用いて絵柄に合わせたプレインキングを実施。PDC-SX はカラーバーの測定と見当の計測を同時に行い、測定値とターゲット値のズレ量を自動でフィードバックするプレインキング機能により、試刷り枚数を最小限に抑えることが可能になりました。さらに、インライン品質管理装置 PQA-Sによって品質不良が検出された用紙を自動でダブルデリバリーの第 2 パイルに仕分けし、不良品の混在リスクを大幅に低減する様子をご覧いただきました。

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■実演3(デジタルソリューション)
[実演機]
29-inch sheetfed UV inkjet digital printing system Impremia IS29s
KP-Connect Pro
Duplo社製 デジタルスポットUVコーター DDC-8000
horizon社製  無線綴じ機iCE BINDER BQ-300

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デジタルソリューションの紹介では、Impremia IS29s、デジタル加飾機、無線綴じ機を使用して、イベントポスター、オリジナルパッケージを作成しました。KP-Connect Proにジョブデータを投入するところから、イベントポスター印刷、オリジナルパッケージの印刷、加飾加工までを、スキルレス、ワンマンオペレーションで実施。デジタル印刷機ならではの広色域で印刷された用紙は、Duplo社製 デジタルスポットUVコーターによって金箔や銀箔などの箔加工を施され、見る人の視線を惹きつける高級感と特別感のある印刷物に仕上がりました。また、ホリゾン製の無線綴じ機もKP-Connect Proで繋がっているためジョブの受け渡しが可能です。KP-Connect ProImpremia IS29s、デジタル加飾機、無線綴じ機を連携させ、自動化、省力化、高付加価値化が可能なスマートファクトリーを提案しました。

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  • お客様の声

株式会社富山陽成社 取締役副社長 島津 篤様
KOMORIの印刷機の進化に非常に驚きました。機械の準備時間も、自身がオペレーター時代にKOMORI機を動かしていた時代に比べると大幅に短縮されていると思います。標準化はもちろんのこと、脱炭素やエネルギー効率の良い印刷機に引き続き期待しています。

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日経印刷株式会社 印刷部 部長 青木 和人様
LITHRONE GX40RP advance EX EditionとKP-Connect Proの連携に関心があり参加しました。KP-Connect Proを備える中央管制室で各セクションの工程が一括管理されていることが魅力でした。

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実演終了後の自由見学時間には、アフターサービスやKP-Connect、補助金のミニセミナーも開催。印刷サンプルコーナーやサービスコーナーなどを設けて、お客様のご興味に応じて自由に見学いただきました。

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KOMORI新春特別内覧会2025」は、印刷業界の未来を見据えた最新印刷技術とスマートファクトリーの可能性をご紹介する貴重な機会となりました。今後もKOMORIは、長期的にお客様のビジネスを支えるパートナーとして、印刷業界の発展に貢献してまいります。内覧会にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。