藤庄印刷株式会社様 リスロンG40内覧会

日時:2019年05月24日(金)

5月24日(金)、藤庄印刷株式会社様(山形県上山市)にて内覧会を開催し、33社56名に参加いただきました。同社は1946年の創業、現在は蔵王国定公園山形・上山蔵王の裾野の緑あふれる美しい環境に位置する蔵王の森工場にてパンフレットやチラシの印刷から、インターネットなどの情報サービスを含むデジタルコンテンツまで幅広いツールを扱い、工場で一貫生産されています。
内覧会の司会進行は弊社東北営業所所長 小久保が務めました。藤庄印刷株式会社 執行役員 生産本部長 齋藤秀臣様のご挨拶の後、弊社常務執行役員 国内営業本部本部長 小森善信からご挨拶しました。その後藤庄印刷株式会社 製造部部長 近藤様よりH-UV L(LED)搭載リスロンG40+ダブルデリバリー導入の経緯をお話しいただき、続いて弊社営業技術課の平田から導入機の技術説明を行いました。



■製造部部長 近藤様による導入の経緯についてのお話
「他社既設機の老朽化による生産効率の低下、メンテナンス費用の増大、機付人数の削減が大きな課題でした。その解決策を最も力強く提案したのがKOMORIでした。その結果、昨年の7月から9月にかけてH-UV L ( LED )搭載リスロンG40+ダブルデリバリー、ポストプレス生産強化のため四六全ワイドの断裁機アプリシア137を導入しました。KOMORIのアフターフォローは、仙台にサービスマンが常駐しており常にコミュニケーションがとれることから何かあれば短時間で現場対応が可能であり、さらに断裁機も合わせてトータルケアしていただけるのも採用の決め手になりました。導入後の効果としては、H-UV L ( LED )搭載リスロンG40+ダブルデリバリーは最高印刷速度16,500回転で効率化が図れ、加えて用紙を選ばず速乾性がありドンテン印刷を行うことで版数の削減につながっています。また、これまで機付人数が印刷機2台に5名必要でしたが、品質検査装置、ダブルデリバリーによる良品とヤレ紙の振り分けなどにより省人化が進み2台に3名と機付人員の削減が出来ました。」

セミナー終了後、移動して実演と実機見学を行いました。

■実演 H-UV L ( LED )搭載リスロンG40(菊全判4色オフセット枚葉印刷機)
・主な仕様:ダブルデリバリー、A-APC(全色同時刷版交換装置)、PQA-S V5(品質検査装置)、
H-UV L ( LED )、PDF照合装置
■実演断裁機:アプリシアCT137
■制作物:①A1ポスター(300枚)②A4/8Pパンフレット ドンテン印刷(300枚)

実演では、最初に4つの見どころを説明しました。
1.リスロンG40の基本性能の高さ(ダブルデリバリーでの最高印刷速度16,500回転と高い印刷品質)
2.H-UVL(LED)による速乾性能の高さ
3.PDF照合による印刷前のスピーディーな品質管理
4.品質検査装置PQA-Sとダブルデリバリーによる効果
1ジョブ目は、スタート後すぐに最高印刷速度16,500回転で本刷りに入り、H-UV L ( LED )の速乾性能をご覧いただきました。ジョブ切り替えでは、全色同時刷版交換装置A-APCによる版交換・ブランケット洗浄・インキ設定の後、試刷り後PDC-SXで測色、自動版見当、PDF照合を行いました。切り替えの時間を使って後加工場の断裁機アプリシアCT137よる断裁の様子をカメラ中継でご覧いただきました。

その後、2ジョブ目の片面本刷りを16,500回転で行い、ドンテン印刷の積み替え作業、後刷り300枚の本刷りを行いました。今回は特別に後刷り面に小さな点を施し、品質検査装置PQA-Sで検品し不良紙が第2パイルへ排紙されるシーンもご覧いただきました。



実演中には、インタビューにて現場の声を伺いました。
・枚葉印刷課 課長 山内慎一 様
「ダブルデリバリーのメリットについて第1パイル、第2パイルにそれぞれ不良紙と正紙を機械の中で振り分けられることは、これまで手作業で検品していたのが全部自動化になるということで、第1パイルの正紙をそのまま後加工に回せたり、製品として上げたりすることが出来るので、オペレータの負担がかなり減りました。目に見えて生産の効率が上がっています。」
その他、H-UV L(LED)、PDF照合の効果などを話されました。

・枚葉印刷課 主任 伊澤真 様
「オペレートする立場としては印刷品質が一番気になるところですが、PDF照合やPQA-S、また、運転中の高い精度のカラーコントロールや自動版見があることで安心してオペレートすることが出来ます。」



実演後は国内営業本部副本部長 藤巻よりご挨拶とお礼を申し上げ、フロアー内のリスロンG40ダブルデリバリーの実機見学、サンプル展示を行い、内覧会を終了しました。
このたびの内覧会開催にあたりまして、藤庄印刷株式会社には深いご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。ご来場いただきました皆様の次期設備計画や、消耗品・資材を検討される際のご参考となれば幸いです。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。