サービス通信

清掃が機械と品質とクライアントを守る、でも難しいし続かない!?

2018.12.27

コラム
5Sメンテナンス品質管理

整理・整頓・清掃を維持するには、“しくみ”“しかけ”で道筋をつくる

「整理」によって要らないモノがなくなり、「整頓」によって必要なモノが効率よく置かれ、「清掃」によって常にきれいである、これを3Sと言います。「清潔」とはこの3Sを維持すること、維持している状態を言います。しかし維持するのは、“言うは易し行うは難し”で、大変な労力と社員一人一人の意識改革が伴います。いかに継続できる“しくみ” “しかけ”を作り活動できるかが、ポイントです。
上図は「印刷現場の5Sチェックシート」を使ったサンプルです。定期的な点検を行い点数で改善活動の到達点を示して、次なる目標を示しモチベーションを高めます。
下図は前号で紹介したフジケース株式会社様の「KPM保全活動掲示板」の事例です。チームを作って改善活動を行い、それを写真付きで全社員に発表します。内容を評価してコメントを赤字で書きます。素晴らしい活動には花丸印を付けて賞賛し、全社員の手本となるように導いています。
なお活動掲示板では、改善前:Before ⇒ 改善後:Afterを写真などで掲示する例が多いのですが、必ず日付を入れてください。日付がないということは、その後どうなったのか、PDCAサイクルのCheckへの道筋が途絶えてしまうからです。
また工場全体のレイアウトが落ち着いたらラインを引いて、維持継続できるようにすることも必要です。その場合、通路線や区画線は白色または緑色、注意は黄色またはトラテープ、危険や置物禁止は赤線をお勧めします。例えば消火栓の前は赤線テープを貼って、扉が開く空間を確保するなどです。
3S活動を「見える化」しながら、“しくみ” “しかけ”によって、4Sへ導くのです。

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