オーストラリアのCMYKhubは、パンフレットやチラシなどの商業印刷を主力とする印刷会社である。KOMORIおよびオーストラリア販売代理店のPrint & Packとの長年にわたる信頼関係を背景に、同社はオーストラリアで初導入となるオフセット印刷機LITHRONE GX40RP advanceを導入し、生産性の向上を実現している。

The Print & Pack team: Peter Tidswell, Miro Williams, Carsten Wendler, and Peter Williams
メルボルンに導入されたオーストラリア初のLITHRONE GX40RP advance
オーストラリア初のLITHRONE GX40RP advanceは、メルボルンのケイラー・パークに新設された延床面積7,000㎡の工場に導入された。
この新台は、両面対応のLED UV印刷機であり、反転機構を必要としないワンパス方式で、高い生産性を実現する。用紙の反転が不要なため安定した印刷品質を保つことができ、損紙の削減や環境負荷の低減にも貢献する。
CMYKhubのCEO、Dayne Nankervis氏によると、新しいオフセット印刷機が稼働するまでの間、2013年に導入した8色機LITHRONE G40Pを引き続き運用していたという。
「新工場の建設中にLITHRONE GX40RP advanceを設置し、6月に据付が完了しました。そして、7月に本格的に生産を開始するまでの間は、既存機と新台を並行稼働させ、新台の生産が安定した段階で別工場にあった既存機の生産を停止しました。新しい機械は稼働を開始して以来、一度も止まっていません。」と話す。
「もう一台のKOMORI機LITHRONE G40Pは現在保管中で、近い将来再稼働できるようケイラー・パークの新工場に設置スペースを確保しています。商業印刷会社として、トラブルが発生した際も生産を続けられるよう、同じ仕事に対応できる機械を2台保有することを重視しています。常に24時間稼働できる体制を目指しており、万一トラブルが発生してももう1台で生産を継続できることをお客様に約束しています。そのため、CTPを2台、オフセット印刷機を2台、デジタル印刷機を2台、ラミネーターを3台、ロータリーダイカッターを2台保有しています。」
高い生産性と品質管理
LITHRONE GX40RP advanceは、24時間体制でCMYKhubの主要業務を担っている。
Nankervis氏は「新台では主に、名刺、フライヤー、パンフレットなどの24時間体制の仕事を対応しています。また、軽包装印刷にも対応可能なため、将来的には事業の展開を検討しています。新台は以前の印刷機と比較して30%高速で印刷が可能です。さらに、印刷しながらインキ汚れやゴミ付きなどの不良を検出できるPQA-S (インライン品質検査装置)を搭載しています。PDF照合装置はすべての用紙を刷版データと比較し、不一致があれば即座に通知してくれます。この品質管理レベルの進化は大きく、従来にはなかった技術です」と語る。

Print & Pack engineer Peter Tidswell
新工場のレイアウトは、機能を集約することで効率的な生産フローを実現できるよう設計されており、温度管理された持続可能な工場を目指している。LITHRONE GX40RP advanceの操作エリアは、人間工学に基づき最適化され、作業性向上のためのピットも設けられている。
操作性向上と自動化のメリット
3年前に開始された初期調査の段階で、同社がLITHRONE GX40RP advanceへの投資を決断するきっかけとなったのは、生産マネージャーの一人であるRyan James氏の提案であった。
Ryan氏は、「この機械は用紙を反転させることなく両面印刷できる点が非常にユニークです。機械内を通過する用紙の安定性が大幅に向上し、停止回数の減少につながります。さらに自動化の進化により、生産性も向上しました。まさにこれが、この機械がもたらす価値です。かつては、用紙の天地寸法のばらつきが原因で反転部でのシート落ちが発生し、やり直しが必要になることがありました。しかし、新台ではその心配が全くありません。現在は24時間体制で1時間あたり14,000~15,000枚の速度で稼働を続けていますが、余裕を持って運転できています」と、現場の実感を語った。
Print & Pack Australiaとの強固なパートナーシップ

左:Dayne Nankervis氏(CMYKhub)、右:Carsten Wendler氏(Print & Pack)
オーストラリアにおけるKOMORIの販売代理店Print & Pack Australiaでマネージングディレクターを務めるCarsten Wendler氏は、CMYKhubチームとのパートナーシップについて次のように語る。
「CMYKhubのDayne、Trent、Shannonは私たちにとって兄弟のような存在で、10年以上にわたり真のパートナーシップを築いてきました。彼らは私たちに良くし、私たちも彼らに良くする、というお互いに良い関係性です。今後もこの素晴らしい関係が継続していくでしょう。今回、オーストラリア初となるLITHRONE GX40RP advanceが、ケイラー・パークにあるCMYKhubの新拠点に導入されたことを大変うれしく思います。この印刷工場は国内でも最高水準です。
Print & Pack Australiaは過去5年間、商業印刷からパッケージ印刷まで、さまざまな分野でKOMORI機の導入を成功させてきました。私たちはKOMORIをサポートできることを誇りに思っており、今後も強固な関係を継続していくことを楽しみにしています。
今回の導入に尽力してくれたチームに感謝いたします。中でも、プリントインストラクターのSteve Harper氏は、40年以上にわたりKOMORIに携わっており、チームの重要な存在です。また、営業およびエンジニアリングチームについても大きな誇りを持っています。彼らに賞賛を送りたいと思います。」
左から前田(KOMORI)、永沢(KOMORI)、Dayne Nankervis (CMYKhub)、 with Carsten Wendler (Print & Pack)
※本記事は『ProPrint』2025年12月号より引用しています
https://www.sprinter.com.au/
[関連情報]
■ソリューションサイト:LITHRONE GX/G advance EX Edition
■製品情報:LITHRONE GX40RP advance



