2018.04

木野瀬印刷株式会社 様

H-UV搭載リスロンA37の導入で全社力を強化し、顧客に ”結果を届ける”。

  • 木野瀬 吉孝
    代表取締役社長
    木野瀬 吉孝 氏
  • 木野瀬 将大
    営業部第2営業課課長兼経営企画室室長
    木野瀬 将大 氏
  • 石井 潤
    生産部生産管理課課長
    石井 潤 氏
  • 川上 誠司
    生産部印刷課課長
    川上 誠司 氏

顧客の多種多様な要望に応えるために、強みを限定しない

「特長がないのが、強み」と語るのは、木野瀬印刷㈱の木野瀬社長。印刷では、 学参等頁物関係の案件が多いが、あえて特化させることはしていないという。
「生産効率を考えると、同じものを印刷していた方が良いですが、『結果を届ける』 には、強みが多岐にわたっていることが大切です。顧客が求める結果には、集客したい、販促したい、地域として訴えたいなど、さまざまなものがあります。短納期で安くというのは他社もやっており、弊社が目指している結果を届けるというのは、顧客の仕事を達成させるためのプロセスを大事にすることです。顧客の目的を実現するために、多岐にわたる設備やノウハウを整え、営業の武器としてきました」
木野瀬社長が大事だと語るプロセスとは。「コンテンツは同じでも、プロセスを変えると販路がガラッと違ってきます。それを顧客に提案してきました」
同社が手掛けるフリーマガジン 『月刊はるる』 『月刊ぶるぅむ』 は、地域に 密着した生活情報を届ける雑誌だが、これも地域の飲食店や塾などの顧客に、集客のノウハウを提供してきた。
「1件ごとの集客などの結果にはかなりこだわっていて、そこに私たちの存在価値があると考えています」

H-UV搭載リスロンA37は現場の声によって導入した

2015年3月に新社屋が竣工。同年11月にH-UV搭載リスロンA37(A全判オフセット枚葉印刷機)を導入した。同社は、これまで油性機を使ってきたが、今回H-UV機を採用した理由をお聞きした。
導入背景について、経営企画室の木野瀬室長は、社内加工高を上げていきたい という考えが社内で高まり、提案したと語る。導入後は、パンフレットや冊子、チラシなど、輪転のロット以外の案件を、小回りをきかせて実行している。効果について 「月にもよりますが、4〜5%のプラス要因が出ています。もちろん印刷だけに起因するものではありませんが、加工高の向上に非常に貢献しています。近年の案件は短納期対応が多く、従来は短納期対応は協力会社にお願いしていましたが、内製できるようになり、即時性が求められる事柄にも対応できるようになりました」 と、手応えを感じているようだ。さらに、営業面でのメリットも出てきているという。
「4色の説明書を入れるある案件では、裏写りが怖いのでUVで印刷してほしいと指定がありました。また、弊社は物流にも力を入れているのですが、従来DMは、オンデマンドで出力していたので、大ロットでの積極的な提案ができませんでした。でも今は、大ロットも積極的に提案できるようになりました」
U V のさまざまな機種の中からH-UV搭載リスロンA37を選んだことについて、最終的には 「現場の声」 と木野瀬社長。「私も事前にかなり研究しましたが、今回は私の判断というよりも、H-UV搭載リスロンA37を使いたいという現場の声です」
声を上げた一人である印刷課の川上課長は、「KOMORI機は品質の高さが伝わってきました。速乾性に優れ、すぐに乾くし、裏付きもしません。パウダーレスなのでデリバリー時にも便利で、ユニット部もミスチングもほとんどありません。UVライトが当たらなければ乾かないので、印刷後の掃除も楽で助かっています」と、KOMORI機を選んだことに満足している。

H-UV搭載リスロンA37は、「トラブルの発生が無く機能性と安定性の高さを実感している」と高い評価を得ている。

付加価値を高める仕事が増え加工高に貢献

また、同機を入れたことで、印刷のみならず、全体の付加価値を高める結果になっていると、木野瀬社長は語る。
「複雑なことも可能な、折りの設備を持っていましたが、印刷を外注に出した場合、折りも一緒に外注せざるを得ないケースもありました。内製できるようになり、加工高に貢献しています。社内でワンストップで完了するので、短納期へ の対応力が格段に高まり、営業や工務はより顧客のニーズに応えられるようにな りました」
導入後、オペレーションなどに問題は生じなかったのだろうか。川上課長は「1年半使ってきて、KOMORI機はハイテクで、オペレーターの仕事がこんなに効率化されるのかと驚いています」と語る。
併せて、同社ではK O M O R IのH-UVインキなどK-サプライも採用している。
「印刷にはいくつもの前後の工程がありますが、全体の最適化が必要です。そ れをKOMORIはしっかりやろうとしています。その考えに賛同し、K-サプライも採用しました。実際に、KOMORIのインキと他社のインキの使用感を比較すると、KOMORIの方が調量ローラーの汚れや圧胴の汚れが少なく、作業性が高かった」 と、KOMORIを 「印刷会社に気づきを与えてくれる存在」 と評価する木野瀬社長。
同社の展望をお聞きすると、「印刷業界のブランディングや将来の展望はまだまだ希薄です。社是の利他共栄の精神で、少しでも貢献していきたい」 と語り、顧客の結果にこだわることで、お客様や業界全体の発展に挑戦し続けている。

K-サプライのH-UVインキについても「濃度もすぐ決まり安定している」と、現場のオペレーターから好評の声。

木野瀬印刷株式会社

本社: 愛知県春日井市西本町3-235
TEL: 0568-31-3118

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