China Print 2025:お客様の価値を最大化するスマートファクトリーをご提案
日時:2025年05月15日(木)~19日(月)
2025年5月15日(木)から5月19日(月)までの5日間、中国・北京において「4 Decades Together, for a Grand Future」をテーマにChina Print2025が開催されました。主催者発表では、出展社数は1300社・団体、来場者は25カ国に及びました。
KOMORIは、Connected Automation(コネクテッド・オートメーション)のテーマのもと、1000㎡を超えるブースにて最新のデジタル機をはじめ、堅調なパッケージ業界に向けた各種ソリューションを提案しました。ブースでの実演には多くのお客様にご来場いただき、予想を上回る反響と引き合いをいただきました。KOMORIブースに訪問されたお客様から、今回の展示会でデビューを果たしたLITHRONE GX29 advanceと、差別化機種の44インチの多色機の引き合いが殺到し、数多くLOIのサインをいただきました。
また、5月17日には、KOMORIとGuangzhou Xunyue Software Co., Ltd.が、KOMORIブースにて両社代表による会談を行い、さらなる自動化の推進に向けて、KP-Connectアライアンスパートナーとして連携することに合意しました。
左から:Guangzhou Xunyue Software Co., Ltd. 林錦来氏、KOMORI 小森映宏
【出展・実演内容】
<スマートファクトリーゾーン>
- KP-Connect
印刷業界が直面する課題の解決に向けて、KOMORIは「KP-Connect」を核としたスマートファクトリーのビジョンをご紹介しました。
KP-Connectを活用することで、印刷工場の自動化および見える化がどのように実現され、生産性の向上につながるのかを、実際の導入事例を交えてご説明しました。
<デジタル印刷ゾーン>
- J-throne 29 29" Sheetfed UV Inkjet Digital Printing Press
China Print 2025では、B2枚葉UVインクジェットデジタル印刷機J-throne 29を中国市場で初披露いたしました。片面印刷時6,000sph/両面印刷時3,000sphというクラス最速の印刷速度と、幅広い印刷適性をもつ新規開発の専用UVインクが、デジタル印刷の可能性を大きく広げます。高い生産性と迅速なジョブ切り替えにより、多品種・小ロットのみならず、中ロットジョブにも対応でき、世界最高クラスのROI(投資対効果)を提供いたします。デモンストレーションでは、3つのジョブを通じてJ-throne 29の高い実用性をご体感いただきました。
1つ目のジョブでは、0.28mmのカード紙を用いて、お酒のパッケージ12種の絵柄をバリアブル印刷で出力。
続いて反転搬送切り替えを行い、2つ目のジョブとして両面ワンパス印刷を実施。表面に固定デザイン、裏面に可変デザインを組み合わせることで、バリアブル印刷ならではの柔軟性と爪―爪方式による高い見当精度を披露しました。
3つ目のジョブでは、マット紙にてA4サイズ相当の本文印刷(約100ページ)を両面出力。丁合済みで排紙される仕様により、後加工工程の効率化が実現できる様子をご覧いただきました。
また、お酒のラベルや和の絵柄、電飾などの印刷サンプルも展示し、多様な原反に対する印刷適性をご覧いただきました。
<高付加価値印刷ゾーン>
- LITHRONE G40 advance EX Edition (GL-740A+C)
UV搭載菊全判7色オフセット枚葉印刷機コーター付
昨年モデルチェンジしたLITHRONE G40 advance EX Editionによる高品質印刷、迅速なジョブ切り替え、高生産性を中国市場で初披露しました。
実演では、加速する市場変化と多様化するニーズに応えるスマートファクトリーを中核に、生産実行システムKP-Connect Proとの連携による自動化・可視化できる様子をご覧いただきました。お酒と化粧品パッケージの2ジョブを通して、疑似エンボスでの安定した高品質印刷と、最高17,200回転の高速印刷と1分30秒で全ての版交換が完了する全色同時版交換による高生産性をご体感いただきました。さらに、EX Editionで採用された、エネルギー消費を削減する①スマートインキングフロー、少ない水量と電力で用紙を保湿し紙揃えを向上させる②e-Mist、そして高回転・高効率と小型軽量化を実現した③DCブロア―による、環境と生産性を両立する技ソリューションもご紹介しました。 - LITHRONE GX29 advance (GLX-729A+C) Debut
LED₋UV搭載菊半裁寸延7色オフセット枚葉印刷機コーター付
China Print 2025の注目ポイントのひとつである新機種LITHRONE GX29 advanceは、多様なパッケージ印刷の要求に応えるために透明フィルム原反やメタル(蒸着)紙の印刷適正を向上させた新機種です。
実演では、2種類の特殊原反を用いて実演を行いました。
蒸着紙を使用した実演では、トレーディングカードを印刷しました。1色目に白を印刷し、乾燥後に 4 色で印刷した後に疑似エンボスを施した高付加価値印刷を披露しました。
透明フィルムを使用した実演では、4色を印刷後にインターデッキで乾燥させて白を印刷。特殊原反でも高い給排紙性能を保ち、高品質の印刷が可能な様子をご覧頂きました。
<ポストプレスゾーン>
- MBO K90 コンビネーション紙折機
- MBO CoBo-Stack 協働ロボット
- Scodix Ultra 6500 SHD デジタルエンボスシステム
紙折り機MBO K90は、最大32ページの折りが可能で、特に中国で販売している大判機LITHRONE G46とサイズの相性も抜群です。折り加工の完了後は、協働ロボットMBO CoBo-Stackにより自動でパレットに仕分け・積載されました。1人で2ラインの稼働が可能になり、オペレーターの労力を大幅に軽減される様子をご覧頂きました。
Scodix Ultra 6500 SHDでは、パッケージのデジタル加飾を行いました。環境に配慮した資材や原反の柔軟性と、箔押し加工による高付加価値化を訴求しました。
【コーナー展示】
KOMORIブース内の各コーナーでは、印刷から型抜きまでを行うパッケージ向けインライン印刷機の紹介をはじめ、さまざまな展示を行いました。
KOMORI印刷工場における環境対応やコスト削減をテーマとしたサービス商品・ソリューション、南通工場におけるつくば品質・技術の伝承による生産体制、さらにKOMORI機で印刷されたお客様のパッケージサンプルも展示しました。
お陰様で、KOMORIブースは連日大変多くのお客様にご来場いただき、大盛況のうちに終えることができました。ご来場下さいました皆様に感謝申し上げます。KOMORIは、常にお客様の立場から次世代を見据えた商品を提供しています。今後もコスト削減、稼働率向上、高付加価値化など、お客様の課題を解決するためのトータルな印刷システムを提案してまいります。次回のChina Printでもお会いできますよう、社員一同楽しみにしております。