drupa 2024 CONNECTED AUTOMATION 人と環境に優しいスマートファクトリー

日時:2024年05月28日(火)~07日(金)

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5月28日から6月7日まで、ドイツ・デュッセルドルフで「drupa2024」が開催されます。8年ぶりのリアル開催となる今回は、"we create the future"をテーマに世界の印刷・メディア産業をリードする企業が集結。 KOMORIは、持続可能な印刷の未来に向けて、Connected Automation(コネクテッド・オートメーション)を世界へ提唱します。

KOMORIが目指す人と環境に優しいスマートファクトリー

職人不足・人手不足の深刻化、そしてサステナビリティへの取り組みなど、印刷業界は多岐にわたる変化に直面しています。
これらの課題解決に向け、KOMORIは、パーパス「プリントテクノロジーで社会を支え感動をもたらす」のもと、「コネクテッド・オートメーション」をテーマに幅広い技術を展示します。
「コネクテッド・オートメーション」は、オペレーションの自動化を進めるとともに、各機器をつなぎ工程間の障壁をなくした生産現場をつくる考え方です。その中核となるシステム「KP-コネクト プロ」で、MISからプリプレス・プレス・ポストプレスのあらゆる機器をつなぎ、生産現場の見える化、自動化、整流化を実現。これにより、工程全体の最適化を図り、生産性と収益性を極大化します。そこに、環境配慮型の印刷機、高度に自動化された品質検査やロボット物流、省エネルギー化と損紙低減技術などを実装することで、誰もが安全に稼働できる、人にも環境にも優しいスマートファクトリーの構築を推進します。
今回のKOMORIブースでは、最新の「環境対応技術」と「オートメーション技術」を搭載した機器を展示します。特に注目いただきたいのは、2020年の発表以来、世界最高クラスのROI(投資収益率)を誇り、全世界での導入が進むリスロンアドバンスシリーズの新モデル、「リスロンGX/Gアドバンス EXエディション」です。同モデルは、サステナブルな印刷を叶える3つの新機能と、操作性の高い新たなインターフェースを搭載しており、エネルギーコストの抑制と印刷オペレーターの作業効率向上を実現する、環境配慮型のオフセット印刷機です。  また、次世代のB2枚葉UVインクジェット印刷機「J-throne 29(ジェイスロン29)」を出展。後加工業界をリードするポストプレス・アライアンスの出展ブースと、KOMORIブースが連携し、会場にスマートファクトリーを構築するなど、「コネクテッド・オートメーション」を具現化した展示を行います。

コマーシャル印刷ゾーン

情報とロボティクスを駆使 環境と生産性を両立させる 次世代のコマーシャルソリューション

コマーシャル印刷ゾーンでは、ブースの一部を一般商業印刷のスマートファクトリーに見立て、印刷から折り、製本過程までを自動化し、印刷会社の生産性の改善や人材不足の問題を解決するソリューションを披露します。

一般商業印刷のスマートファクトリーを構築

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※展示内容は都合により変更になる場合があります。

コマーシャル印刷ゾーンでは、ブースの一部を一般商業印刷のスマートファクトリーに見立て、印刷から折り、製本過程までを自動化し、印刷会社の生産性の改善や人材不足の問題を解決するソリューションを披露します。(図1)
KOMORIの提案するスマートファクトリーは、情報を人の手を介さずリアルタイムに集約・分析し、最新スケジュールに落とし込むことで、各機器を最大限に活用して生産性の向上を図ります。
また、従来ベテランオペレーターが行っていた濃度や見当など印刷品質の判断や、人が行っていた「ものを運ぶ・積み替える」という重労働を、システムや協働ロボットに置き換えることで、さらに生産性を向上し、限られた人材をより付加価値の高い業務へ集中させることができます。
リスロンG37Pアドバンス EXエディションは、最適化されたフィーダーやデリバリーにより高速安定稼働を実現し、試刷りから印刷までノンストップで完了させるオートパイロット(自動運転)が、省人化とジョブ切り替え時間の大幅な短縮を実現します。さらに新たに搭載される3つの機能が、稼働中の消費電力を削減し、環境に優しい印刷を可能にします。
印刷工程をリスロンG37Pアドバンスのオートパイロットが、人的重労働をパレタイジングロボットMBO CoBo-Stackと自律走行搬送ロボット Agilox Oneが担い、全体をKP-コネクト プロで統括。さらにポストプレス・アライアンスブースの出展機であるhohner の中綴じ機とも連携し、一貫したスマートファクトリーを体感いただきます。
デジタルゾーンで初出展する次世代のB2枚葉UVインクジェット印刷機「J-throne 29」は、片面時6000sph、両面時3000sphというクラス最速の印刷速度、新開発のUVインクによる幅広い印刷適性を誇り、デジタル印刷の可能性を大きく広げます。

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EX Edition
リスロンG37Pアドバンス EXエディション (GL-837P-A)
H-UV L(LED)搭載A全判反転機構付8色オフセット枚葉印刷機

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KID(コモリインフォメーションディスプレイ)の画面表示を刷新
画面レイアウトを刷新。インライン品質検査や濃度制御のリアルタイム表示、次のジョブの情報、機械へのプリセット送信項目など、印刷中に必要な全ての情報が1画面で確認できます。必要な作業のタイミングが目視でき、経験の浅いオペレーターでも効率よくジョブ切り替え可能です。

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DEBUT
J-throne 29
29-inch Sheetfed UV Inkjet Digital Printing Press

SUSTAINABLE FUNCTION

リスロンGX/Gアドバンス EXエディション:サステナブルな印刷を叶える3つの新機能

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KOMORIは印刷会社を支援するソリューションとして、温室効果ガスの排出量を削減する環境配慮型のオフセット印刷機を開発しました。リスロンGX/Gアドバンス EXエディションには、環境に優しい3つの機能が搭載されます。この機能により、印刷中の消費電力を最大18%削減※できます。フィーダー・デリバリーの安定稼働により損紙枚数を低減することで、温室効果ガスの削減と高い生産性を両立します。

1.スマートインキングフロー

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最新の解析技術をもとに最適化されたローラー配列です。安定した濃度コントロールができ、印刷品質の向上が可能なだけでなく、回転駆動の負荷低減により排気熱量とエネルギー消費量を削減します。

2.DC ブロアー

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安定した用紙搬送を実現するKOMORIのDCブロアーは、風量を効率よく得ながら、高回転・高効率と小型軽量化を実現した経済的で環境にも優しいブロアーです。低エネルギー稼働と低発熱により消費電力を大幅に削減します。

3.e-ミスト

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マイクロミストが用紙に直接加湿を行う、画期的な静電気対策システムです。用紙全体を加湿し、排紙部での紙揃えが向上します。加湿時間・消費電力・消費水量においてエネルギー効率を最適化しています。

パッケージ印刷ゾーン

サステナブルなパッケージ印刷を実現するソリューション

さまざまな印刷物の中でも、特に手に取りたくなる魅力的なデザインが求められるパッケージ印刷では、差別化のために特色を使い、コーティング、疑似エンボスなどの付加価値を高める印刷手法が用いられています。
 これを実現するために、色の再現性など高い印刷品質の維持、生産性の向上、色替えなどの切り替えにかかる作業負荷の低減、そして資材の廃棄に関わるCO2排出量の低減が求められています。
 パッケージの多品種小ロット化が進み、ジョブ切り替えの回数が増える中で、これらの変化に対応するには、切り替え動作の効率化を図ることがポイントとなります。
 リスロンGX40アドバンス EXエディションは、ダブルコーターによるコーティングのバリエーションをはじめ、自動で複数の切り替え動作を並行して行い、メイクレディ時間を極限まで最小化する「スーパーショートメイクレディ」、高演色で特色を再現し、色替えが不要となる「スマートカラー」などのテクノロジーを搭載。さらに4・5ページでご紹介した新機能を備え、サステナブルな印刷会社を支援する高品質/環境ソリューションをご提案します。OPW_drupa2024_10.jpg

EX Edition
リスロンGX40アドバンス EXエディション(GLX-740A)
UV搭載菊全判7色オフセット枚葉印刷機 ダブルコーター付

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メイクレディ時間を最小化するスーパーショートメイクレディ

KOMORI独自のインキツボフィルムやコーター セミAPCが人の手作業を自動化し、オペレーターの作業負荷を大きく減らします。インカー・コーターの単独駆動化により、版交換やインキローラー洗浄中に色替えとコーター版交換を並行して行い、切り替え時間を大幅に短縮できます。

SUSTAINABLE FUNCTION

パッケージの色替え時間と資材を劇的に低減するスマートカラー

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※7色分解時

CMYKカラーにオレンジ、グリーン、バイオレットを加えて、さまざまな色域を再現するソリューションです。インキの乳化を進行させず、極限まで水を絞れるコモリマチック(給水機構)だからこそ実現できるKOMORIの独自技術です。

多彩なゾーンでプリントテクノロジーを発信

KOMORIブースは、「プリントテクノロジーゾーン」「KP︲コネクトゾーン」「エコロジーゾーン」など多彩なゾーンで構成され、多岐にわたるプリントテクノロジーを発信します。プリプレス、オフセット、デジタル、ポストプレスの全てをつなぐ技術をもつKOMORIが、印刷会社の時間と環境を守り、クライアントの信頼を高める究極のソリューションを提案します。

KP-コネクトゾーン

KP-Connect マートファクトリー・ミドルウェア

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出展コンセプトである「コネクテッド・オートメーション」を体現するKP-コネクトゾーンでは、KOMORIブース内の各機器の稼働やCO2排出量などを全てリアルタイムで見える化(モニタリング)し、サステナブルなスマートファクトリーをご提案します。
KP-コネクトによるデジタル情報の集約が、印刷機のオートパイロット制御やAMR連携へとつながります。ブースでは、技術スタッフが接続事例を紹介するほか、新しい製品、機能の情報や稼働データを活用するヒントなども紹介します。

エコロジーゾーン

KOMORIは持続可能な社会を実現するため、2050年カーボンニュートラルの達成を目指しています。環境配慮型の印刷機械、装置・システムの開発を行い、生産性向上とともに、消費電力およびエネルギーコストの削減に貢献します。KOMORIの環境への取り組みをまとめた、新たな映像を公開します。

プリントテクノロジーゾーン

水と空気以外の全てのものに印刷できるプリントテクノロジーは、最先端技術に活用される未来の技術です。
KOMORIが100年にわたり培った、多彩なプリントテクノロジーと事業の"今"を紹介します。

プリンテッド・エレクトロニクス (PE)

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需要が拡大する半導体や電子部品の製造において印刷技術を活用し、環境負荷や人的リソースへの負担を軽減します。多様な分野で活躍する革新的な次世代プリントテクノロジーを、サンプルと動画で紹介します。

コモリ・シャンボン

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グループ会社であるコモリ・シャンボン社では、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷から型抜きまで行うパッケージ向けインライン印刷機の設計・製造を行い、エンドツーエンドのソリューションを提供しています。

証券印刷機

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セキュリティープリントテクノロジーの革新を通じて、銀行券やハイセキュリティー印刷分野のためのソリューションを提供しています。最先端の技術を集結させたハウスノート(紙幣サンプル)を展示します。

オフセット輪転機

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省エネルギーで高い生産性を発揮し、枚葉機の高級印刷品質を実現するH-UV L(LED)搭載のシステムG38。驚異的な生産量を記録したお客様事例やシステムG38で印刷したサンプルを展示します。

KOMORI-Kare & K-Supply ゾーン

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KOMORI-KareはKOMORIが培ってきたノウハウやナレッジをご提供することで、お客様の改善活動を見える化し、分かりやすくする新しい課題解決型サービスです。予防保全・アップグレード・サービス・資材(K-Supply)など、さまざまな側面からお客様をトータルサポートします。

プリントギャラリー

世界中のお客様がKOMORIの印刷機で制作された多種多様な印刷サンプルを展示します。

drupa 2024 Information

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drupa 2024の情報ページにて、出展の最新情報を順次公開しています。ぜひご覧ください。

https://www.komori.com/ja/jp/information/news/show_information.html