コモリ・シャンボン パッケージングにおける印刷・加工機の新時代へ
日時:2025年11月17日(月)
・コモリ・シャンボンはKOMORIグループの中核企業として、輪転印刷によるパッケージング技術を専門としています。
・紙器パッケージ向けに、高速印刷と高精度な加工を可能にする輪転式印刷機を提供しています。
・コモリ・シャンボングループは、ロータリー打ち抜き技術のBernalとフレキソ印刷技術のKomori Primoflex Systemsを加えることで専門性をさらに強化しました。
・コモリ・シャンボンは持続可能なパッケージングを推進し、脱プラスチック需要の高まりと紙器パッケージ市場の成長に応じて事業を拡大しています。
1989年よりKOMORIグループの一員となったコモリ・シャンボン SAS(以下、コモリ・シャンボン)は、本社をフランス・オルレアンに構え、グループ内のパッケージング・ソリューション分野の中核を担っています。
最大の特長は、高品質・高効率な印刷を実現する輪転印刷技術を核に、食品・飲料品・日用品・美容・医療関連のパッケージ生産に対応するシステムを、トータルで提供できる点です。
輪転技術におけるエンジニアリングの粋
コモリ・シャンボンのCEOである Laurent Binceは「私たちの目標は、世界のパッケージ印刷業界において、最も信頼できるワンストップサプライヤーになることです」と話します。
この目標に向けて革新的なソリューションの開発を続けています。その技術力を象徴するのが最新鋭のNGL輪転印刷機です。最大57インチ(1,450mm)の広幅紙に対応し、XLサイズの枚葉印刷機に代わる選択肢として、自動化による高速かつノンストップの生産フローを実現しています。印刷ユニットにはスリーブ式を採用し、さまざまなデザインや形状のパッケージに柔軟に対応。化粧品や高級食品など、見た目の美しさや品質が求められる製品に最適です。加えて、独自の損紙低減システム「Ekostart-AI」により、印刷中の無駄を最小限に抑え、操作も簡単にしています。作業者の負担を最小限にしながら、運用効率も最大化します。このNGL輪転印刷機は市場でも高く評価されています。

NGL輪転印刷機
技術力の拡張とグローバル展開
技術革新と並行して、コモリ・シャンボンはグローバル展開とプリントテクノロジーの深化も進めています。その一環として、Bernal.LLC(以下、Bernal)よりロータリーダイツール事業を譲受。また、CPS Canadian Primoflex Systems Inc.(現Komori Primoflex Systems、以下、KPS)を買収しました。これにより、コモリ・シャンボングループが形成されました。今後は輪転印刷、ロータリー打ち抜き、加工技術において高い専門性を持ち、相互に補完し合う統合的なソリューションを提供していきます。
Bernalは、米国・ミシガン州ロチェスターヒルズに本社を構え、70年の歴史を持つ、ロータリー打ち抜き技術のグローバルリーダーです。インライン加工を含む高性能システムを開発しており、豊富な経験を生かし、顧客のニーズに合わせたカスタマイズソリューションを提供。スナック包装、シリアル箱、歯磨き粉、コーヒーなどの日用品から、ばんそうこう、紙おむつ、生理用品といった衛生用品、さらにはプリント基板や触媒フィルターなどの、産業用途にも対応しています。Bernalの参画により、グループの技術力が強化されました。
ロータリー打ち抜きシステム
KPSは、カナダ・オンタリオ州ケンブリッジに本社を置く、フレキソ印刷技術に特化した企業です。紙器パッケージ、医療、宝くじ券などの高い印刷精度や特殊な加工が求められる分野に向けた、先進的なフレキソ印刷システムを開発しています。KPSの印刷機は、モジュール構造と迅速な段取り替えが特長で、柔軟性と効率性を求めるコンバーターに最適です。KPSがグループに加わったことで、輪転パッケージングの全工程をカバーする製品ラインアップが実現しました。

KPS フレキソ印刷機
現在、コモリ・シャンボングループはフランス、米国、カナダを拠点に、180名以上の社員を擁し、プレミアムパッケージング分野における信頼できるグローバルパートナーとして、堅固な地位を確立しています。
顧客成功へのコミットメント
コモリ・シャンボングループの根幹にあるのは、顧客の生産ニーズに的確に応えるカスタマイズソリューションの提供です。ワンストップサプライヤーとして、印刷品質の最適化、コスト効率の向上、短納期対応など、個別の課題に応じた設計・製造を行っています。コモリ・シャンボン、Bernal、KPSの技術的なシナジーにより、輪転印刷、打ち抜き、加工の各技術を統合した、シームレスな生産ラインの構築が可能です。
イノベーションと協業を促進するため、コモリ・シャンボン本社施設のKCUBEにお客様をお迎えしています。専用のデモ機を備え、世界中のパッケージ印刷会社やコンバーターが、新技術やアプリケーションのテストを行うことができます。

コモリ・シャンボン輪転印刷機
パッケージング市場の次なる課題に向けて
近年、規制の変化や消費者の期待、脱プラスチックの需要により、繊維系素材への代替の動きが加速しています。コモリ・シャンボングループの事業拡大は、こうした持続可能な包装への世界的な転換を支えるものです。
世界の紙器パッケージ市場は、2030年までに年平均5.1%の成長が見込まれており、リサイクル性、汎用性、視覚的な魅力を兼ね備えた紙素材は、持続可能性と存在感を両立させたいブランドにとって最適な選択肢です。
コモリ・シャンボングループは、消費財ブランドやパッケージングコンバーターとの長年の関係を通じて、市場動向に深く精通しており、今後もグループで連携し、技術革新と能力拡張を続けることで、お客
様に最適なソリューションを提供してまいります。




