2019.09

第一美術印刷株式会社 様

ボトルネックだった後工程を
アプリシアCTX132で大幅改善。

  • 小下 博史
    代表取締役社長
    小下 博史 氏
  • 花内 浩二
    生産管理部 課長
    花内 浩二 氏
  • 前田 啓一
    製造部製品課
    前田 啓一 氏

リスロンG40に後工程が追い付けない

H-UV搭載リスロンG40(菊全判5色オフセット枚葉印刷機)の導入によって、生産性と高付加価値を大幅に改善させた第一美術印刷㈱。2019年、小下社長は、次なる一手を打った。
「リスロンG40を入れた効果により、多丁付けをはじめとした仕事が増えています。その結果、リスロンG40の高い生産性に後工程が追い付けず、特に断裁がボトルネックになっていました」
刷り上がった印刷物に、断裁が間に合わない状態が発生したのだ。
「そこで2台あった断裁機のうちの1台を更新しましたが、まだ印刷に断裁が追いつかず、もう1台の入れ替えも検討し始めていました。そんな折にIGASで、アプリシアCTX132(プログラム油圧クランプ大型断裁システム)が発表され、現状の問題解決に良いと思い、急きょ導入を決めました」

アプリシアCTX132は現場を変える断裁システム

小下社長は、アプリシアCTX132の導入の決め手を次のように挙げる。
「印刷機がKOMORIということもあり、印刷機と断裁機を合わせてメンテナンスしてくれることを期待しました。当社は今、ダブルアサインメントを推進する中で、人の手から機械へと代えられる仕事は機械化しています。また、人手不足の中、人材を育てていくためには、職人技が必要な機械ではなく、誰でもトレーニングして使える機械が理想です。アプリシアCTX132は、それらの目的にとてもマッチした断裁システムなのです」
導入の翌日には稼働を開始し、1週間ほどで本格稼働に。導入後の効果を花内課長は 「昨年の3月は、出荷口に白紙の大断ちや、仕上げの小分けを待つ紙が積まれていました。今年の3月も例年通りの忙しさでしたが、今回の導入で、昨年外注していた分も全て内製化でき、紙も出荷口に積まれるようなことはありませんでした」 と現場の変化に驚いている。
さらに小下社長は、 アプリシアCTX132の効果を 「薄い紙の場合、刷り終わりのそろいが悪く、断裁前にそろえなおす工程があります。アプリシアCTX132を導入したことで、紙をそろえたり、合紙を入れたりするのに多くの時間を割くことができ、結果として精度の高い仕事が可能になっています」 と語る。
製品課の前田氏は、バックゲージが手前まで来ることが、生産性の向上に効果を発揮していると具体的に評価する。
「名刺などの細かいものを切るときに、クランプの寄り幅が一般的な断裁機ではある程度決まっているが、アプリシアCTX132はオプションの幅の狭いクランプ鉄板を使うことで、寄り幅が最大47ミリまで手前に来ます。一般的な名刺などの小さなものをカットするときも、普通のチラシを切る感覚ででき、ストレスを感じません」
小下社長は今後の抱負を 「紙をはじめ材料費が上がっている中、人を増やすのではなく効率化を図り、社員全員で補い合いながら収益を上げていきたい」 と話す。同社ではすでにKP-コネクトも導入し、高生産・高付加価値・高収益を進める次のステージに入っているようだ。

アプリシアCTX132にはオプションでエアーパージも搭載。現場からは「静電気で断裁刃にへばり付く薄紙が、エアーパージを搭載したことで自動的に落ちるようになりました。刃も触らずに済み安全で、ストレスもなくなりました」

第一美術印刷株式会社

本社:広島県広島市西区中広町1-19-10
TEL:082-231-8165

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