2020.06

富沢印刷株式会社 様

H -UV L(LED)搭載リスロンG37導入で
印刷技術力・デザイン提案力・営業力の三つの強みを強化。

  • 富澤 隆久
    代表取締役社長
    富澤 隆久 氏
  • 岡本 純子
    常務取締役
    岡本 純子 氏
  • 斉藤 正美
    工場長
    斉藤 正美 氏
  • 佐藤 四郎
    副工場長
    佐藤 四郎 氏
  • 飯村 唱
    オフセット課機長
    飯村 唱 氏

トレンドを意識するとH-UVは不可欠トレンドを意識するとH-UVは不可欠

製造業としての役割以外に、サービス業、情報産業、アート創造など新しい役割も意識しつつ、顧客に最新のトレンドを取り入れたサービスを提供している富沢印刷㈱。多岐にわたる顧客のニーズに的確に対応すべく、高精細印刷や什器設計など、多くの技術革新に挑戦してきた。「これからもUV機の普及は確実で、目先の速乾・短納期対応だけではなく、UV技術の将来性に大いに期待していた」 と語る富澤社長は、2019年7月に菊半4色機と菊半2色機を入れ替え、8月にH-UV L(LED)搭載リスロンG37(A全判5色オフセット枚葉印刷機)を導入した。「当社の強みは、印刷技術力・デザイン提案力・営業力の三つ。H-UV L(LED)搭載リスロンG37を入れたことで、全てが強化されています。これまで培ってきた技術力と240線をはじめとした高精細印刷に、発色の良さが加わり、品質が向上。選べる紙が豊富になり、素早い後加工が可能になったことで、デザイン提案力もより高まっています。さらに、当社には社員数34人のうち営業が11人、デザイナーが4人おり、顧客のもとを積極的に訪れ仕事の幅を広げています。〝速乾〞印刷により、今後営業の機動力は各段に上がっていくと考えています」「ものづくりに誠実であること」。 印刷会社としての基本姿勢を、生産現場だけではなく、デザインや営業部門の全社員が常に持ち合わせており、こうした思いが、顧客にすぐにサンプルを提案するなど積極的なアクションに結び付いているという。さらに 「営業の機動力」 について、富澤社長は次のように語る。「営業の場合、機動力は 『即応力』 でもあります。顧客先で 『こういうことができるか?』 と技術や納期的な問題を尋ねられたときに、その場で的確な返答ができる。これが大きな強みになります」


導入から半年で見えてきた数々の効果

これまで、富沢印刷では、オペレーターの多能工化を進めてきたが、H-UVL(LED)搭載リスロンG37の操作にも意欲的で、オペレーターから 「挑戦したい」 という声が自然と上がっている。現在、全ての印刷機は、KOMORI機を導入していることから、インターフェースが共通している部分も多く、スムーズに技術力の向上が図れているという。富澤社長は、導入後に見えてきた効果について次のように語った。「短納期のニーズに応える機会が多く、大きな効果が出ています。また、発色が良く、ドライダウンも無いことから、多くの顧客から高い評価を得ています。特に本機校正をして印刷にかかるものは、1回目、2回目の印刷や時間の経過でもぶれたりせず、すごく良いと思います。さらに、従来社外にお願いしていた什器の印刷を内製化でき、営業はさらに機動力を発揮しています」全社的な効果としては、今回の導入で工場が整理され、集客促進につながっていることを挙げた。「現場や印刷機を見てもらい、印刷の流れを知ってもらうことで、顧客との信頼関係を強めています。2019年は見学と仕事合わせて158人が来社しました。受注や売上の増加にも効果が出ています」

KOMORIのK-サプライインキ


飛躍が期待される2020年の新たな計画

現場で指揮を執る斉藤工場長は、検査カメラによる品質管理は初めてだったこともあり、少し戸惑いがあったと振り返りながら、品質面への効果を強調。「これまで品質を支えていたのはオペレーターの努力に負うところが大きく、次工程でも厳しい目でチェックしていましたが、それでもクレームからの検品が発生することがありました。クレームを無くしお客様から信用いただくことが最重要課題です。H-UV L(LED)搭載リスロンG37の導入は、さらなる品質管理に確実に役立っていくと思います」 と期待を寄せている。使用インキは、KOMORIのK-サプライインキを採用している。この理由を富澤社長は 「機械とインキの相性を考えると、KOMORIで統一するのがベスト。UVインキについてKOMORIの指導を受けられるのもメリットでした」 と話す。今後の展望について、富澤社長は 「最近ニーズが増えているコピーガード印刷は、印刷機の仕立てそのものが良くないと実現できません。H-UV L(LED)搭載リスロンG37をはじめとした、KOMORIの素晴らしい機械を使って、最高品質のコピーガード印刷を展開していきます」 と意気込む。2020年には、第2社屋の竣工を予定しており、ものづくりの情報発信基地として、地域とクリエーターとのコミュニティーを形成していく計画だ。このシーンにおいても、H-UV L(LED)搭載リスロンG37の活躍が期待されている。
「ランニングコストも削減ができています。また、検査装置で、品質により自信を持てるようになりました」と佐藤副工場長。

富沢印刷株式会社

営業所・工場 :東京都荒川区南千住3-4-4
TEL:03-5615-1221

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