2024年10月16日～18日の3日間、KOMORIつくばプラント・KGC（小森グラフィックテクノロジーセンター）にて、トレーディングカード印刷・パッケージ印刷をメインとするお客様を対象に「Global Package Show 2024」を開催し、世界各国から223名様に来場いただきました。コロナウィルスの収束とともにパッケージ印刷の需要は伸び続けています。さらに、トレーディングカードのプレイ人口が増加し、カード印刷市場も急拡大しています。消費者の多様化するニーズや、持続可能な製品への関心が高まる中、より柔軟で生産性・付加価値の高いパッケージソリューションが求められています。このような市場の変化に対応するため、今回の内覧会では、中央管制を担うKP-Connect Proを中核に、圧倒的な高品質と高生産性を実現する多色印刷機とAMR（自動搬送ロボット）を繋ぎ、KOMORIのスマートファクトリーをご提案しました

■実演1（トレーディングカード印刷）

[実演機]
・菊全判両面10色オフセット枚葉印刷機 LITHRONE GX40RP advance　EX Edition
・KP-Connect Pro
・AMR（自動搬送ロボット）

表面5色、裏面５色構成のLITHRONE GX40RP advance EX Edition（以下、GLX-40RP advance）で、トレーディングカード印刷の実演を行いました。このGLX-40RP advanceには、初めてRP部にコーティングユニットを搭載しており、ワンパス両面ニスコーティングが可能となりました。工程は、製造実行システムKP-Connect Proにより管理され、JOBデータの転送、刷版出力、刷版の搬送も自動で行われました。

実演ではキャラクター面をプロセス4色＋特色シルバー＋スポットニスで、統一絵柄面をプロセス4色＋OPニス＋ニスコーティングで印刷し、疑似エンボスを再現しました。RP機は、くわえ替えがないため、高い表裏見当精度と面内濃度の安定性を維持でき、トレーディングカードの印刷に最適であることをご覧頂きました。

■実演2（パッケージ印刷）

[実演機]
・菊全判７色オフセット枚葉印刷機 LITHRONE GX40 advance EX Edition ダブルコーター・ダブルDU・ダブルデリバリー
・KP-Connect Pro

LITHRONE GX40 advance　EX Editionではパッケージ絵柄を2ジョブ行いました。版交換・ブラン洗浄・インキ洗浄・コーター交換・インキ設定などを自動で行うスーパーショートメイクレディにより、パッケージ印刷において時間のかかる切り替え作業を約13分で行う様子を披露しました。一連の印刷工程は、製造実行システムKP-Connect Proを備えた中央管制室で、プリプレス・プレス・ポストプレス・物流までのジョブの進捗管理と見える化、自動化が可能です。KGCが提案するスマートファクトリーにより、付加価値生産性向上に貢献する、様々な自動化ソリューションをご確認頂きました。

• お客様の声

Mr. Brad Ranson, President, Best Deal Graphics and Printing
当初期待していた情報が得られました。とても有益で、新しい機械や技術について学べて助かりました。最も印象に残った点は、各機種が相互に連携し、自動化されているところです。
また、一度にすべてのソリューションを確認できる点も非常に良かったです。

Mr. HA,TU HAO(Kevin Ha), Technical Director, QP Printing
RP機の両面コーターは、時間だけでなくコストの節約にもつながるため、非常に興味深いと感じました。
また、最新技術が搭載されており、生産性に優れている点が印象的でした。

実演終了後の自由見学時間には、KOMORIの後加工機の実演を行いました。また、会場内では、アフターサービスやKP-Connectのミニセミナーも開催。印刷サンプルコーナーやサービスコーナーなどを設けて、お客様のご興味に応じて自由に見学いただきました。

「Global Package show 2024」は、印刷業界の未来を見据えた最新技術とパッケージソリューションが一堂に会する貴重な機会となりました。今後もKOMORIは、長期的にお客様のビジネスを支えるパートナーとして、印刷業界の発展に貢献してまいります。内覧会にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。