オンライン小森会2021

日時:2021年06月10日(木)

■開催概要
日時:2021610日(木)14:00~16:00
形式:株式会社小森コーポレーション 本社6階会議室よりZoomでオンライン配信

・KOMORI基調報告 
「コロナウイルスの経済への影響と印刷業界」
2030年に向けた世界の潮流~環境対策・脱炭素社会に向けて~」
当社 取締役会長 小森善治
当社 取締役兼常務執行役員 梶田英治

・小森会会長・副会長によるパネルディスカッション
小森会会長、小松印刷株式会社 代表取締役会長 小松義彦様
小森会副会長、宝印刷株式会社 代表取締役社長 堆誠一郎様
小森会副会長、株式会社アサプリホールディングス 代表取締役社長 松岡祐司様
進行/コーディネーター:当社 代表取締役社長 持田訓


2021年610日、「オンライン小森会2021」が開催されました。
小森会はKOMORIのユーザー会として全国規模で組織され、経営・技術・その他印刷全般にわたる意見・情報の交換を通じて会員相互の親睦を深めるとともに、会員企業のさらなる繁栄を目的として活動しています。
昨年一年間はコロナ禍の中、リアルイベントは全て中止され、予定されていた小森会30周年の行事も見送ることになりましたが、今年は小森会役員の方々を中心に協議を重ね、リアルイベントの開催は難しくとも何か会員の皆さまに向けて情報発信をしたいとの希望もあり、初のオンライン形式で開催することになりました。結果、全国各地から300名を超える会員の皆さまにご参加いただきました。

冒頭、小森会会長 小松義彦様より、「コロナは必ず明けます、アフターコロナに備えていろいろ戦略を練られていることと思いますが、元気でその日を迎えましょう」と、力強く開催のご挨拶をいただきました。





続いて行われたKOMORI基調報告では、上述の2つのテーマに沿って、印刷業界がこれから進むべき方向性について小森会長、梶田取締役より報告いたしました。
内容の一部を紹介します。コロナウイルス感染症の発生から1年半以上が経過し、ワクチン接種の進行により希望が出てきています。海外に目を転じると、接種が進むアメリカや中国では、公共投資や経済回復に伴い印刷業界の動きも活発化する傾向にあります。日本は接種の普及とともにV字回復への期待もありますが、世の中の動きとしてはまだまだ予断を許さない慎重な動きもあります。
このような中でも、環境対策は世界規模で真剣に取り組まなければならない喫近の課題であり、日本でも2030年に向けての具体的な目標が掲げられました。アクションプランが示されたSDGs17の目標をはじめとして、企業がこれらの課題に積極的に取り組む必要があります。特に、製造業に求められるのは「脱炭素化」です。印刷業界が脱炭素社会を実現するために必要なことは何か、環境と印刷会社経営の双方にメリットをもたらす"脱炭素KOMORIソリューション"について説明しました。その中のひとつ、印刷業界のデジタル化「DX(デジタルトランスフォーメーション)」については、KOMORIがお客様目線で培ってきたさまざまな成功事例に基づいて紹介しました。DXは未来の話ではなく実現可能なことであり、すでに実行段階にあることを感じていただけたのではないでしょうか。





そしてパネルディスカッションでは、印刷業界をリードする小森会の役員お三方に、コロナ禍の厳しい環境の中で行った経営上のさまざまな取り組みについて、お話しいただきました。「この1年間の市場変化への対応、製造・従業員の労務管理を含め、どのように乗り切ってこられたか?」、「ポストコロナに向けた対応と準備」、「今後の小森会への期待」の3つの議題に対して、活発な意見交換がなされました。
全体的には生産量がマイナス方向への影響を受ける中で、印刷というメディアの強みの再定義、助成金や補助金の活用による設備投資、出勤体制に合せた社員教育と多能工育成、営業活動の見える化による収益改善、新しいメディアやコンテンツ制作への展開など、各社の取り組みについてオープンに語っていただきました。
参加者の皆さまからは、「赤裸々な情報をお話しいただけて大変参考になった。」 「現状を認識でき、また取り組むべき方向についてのヒントになった。」 「コロナ禍でのリーディングカンパニーの取り組みを聞けたことで非常に励みになった。」 という声が寄せられ、会員の皆さまにとっても有意義な会であったことを実感できました。





パネルディスカッションの中でも小森会の魅力は、会員同士の交流というご意見をいただきました。会場に集って行うフェイス・トゥ・フェイスの交流がない寂しさはもちろんありました。一方で、新しく取り組んだオンラインでの企画が、
情報発信という形で会を継続させ、会員の皆さまとコミュニケーションが取れたことを大変嬉しく感じています。
今後も社会情勢を鑑みながら、KOMORIは直面する印刷業界の課題解決に真摯に取り組み、オンライン、リアルの双方で有益な情報発信を行ってまいります。